準備したことを評価する
最近「学力の経済学」という本を読み始めました。この本の主な内容はインセンティブが学力にどのような影響を与えるのかという課題を扱っています。
前々から会話テストの評価について頭を悩ませていました。同僚の先生は学生を褒めて育てる方針で会話テストで厳しい点をつけることはありませんが、私が教えている学校では相対的にレベルが低く、N4になってもほとんど会話ができません。
例えば、学生の目の前に赤いペンを置いて「机の上に何がありますか」と聞くと、しばらく考えてから「ペンです」と答えます。次に赤いペンを取って代わりに青いペンを置くと、形容詞が言えないので「ペンです」としか答えられません。
そのため、これまでは会話テストで厳しく評価してきたのですが、考えてみれば準備そのものを評価したことはなかったなと気づきました。
学生の多くは会話テストは一発勝負で、そこだけクリアできればいいと考えています。合格する自信がない学生はわざと試験をサボって進級しようとします。
その対策をしない学校側にも大いに問題があるんですが、私の力で学力を伸ばす方法はまだまだたくさんあると気がつきました。
出席率やノートの取り方を評価に加えることが大切なんでしょうね。