会話を広げるコツ

最初の頃、会話の授業がつまらなくて、好きじゃありませんでした。

こちらから質問しても、学生は簡単な答えに逃げようとするし、ひらがなを覚えたての学生に日本文化や細かなニュアンスなど伝わらないと思っていたのです。

 

3年目になって、ようやくブレイクスルーというか、上手に相手の会話能力を伸ばすコツがわかってきました。

 

それは一言で言いあらわせる様なものではないのですが、まず大切なのは相手に推測させて語彙を増やすこと、会話を継続する大切さをきちんと説明すること、相手がどんなレベルであってもゼロベースで教えてあげること、まあいいかで済ませないこと、最後に理解したかどうか確認することです。

 

他にも自分から話しすぎないで、相手が話したくなるのを待つことも大事でしょうか。

消極的に見えても学生は必死に頭のなかで「何か言わなきゃ」と考えているはずです。

それをしっかり広げてあげるとモチベーションも上がると思います。

 

 

上級読解2

読解の授業では毎回2名ずつ発表者になってもらい、発表したい練習問題を選んで語の意味や発音、キーワードや言い換え、比喩などを解説してもらいます。

 発表内容は事前に教師に相談し、他の学生が理解しているかどうかのチェックもしてもらいます。

 

発表は最初のテストの結果で優秀な人から選びますが、最終的には全員に出番が回ってくるようにします。

上級読解

今度、初めて上級の読解クラスを担当することになりました。

でも、今まで中級の読解を担当している先生ときちんと引き継ぎができてないんですよね。

 読解クラスの学生とたまたま話すチャンスがあったけど、N5レベルの会話さえままならない様子だったので心配です。

 

でも、テストでは満点に近い点数を取っているようなので謎です。

 

読解クラスを教えるにあたって、いろいろ資料を読んでいるところです。

 

そこで言葉の多義性に関して例文を1つ考えて見ました。

 

「私と彼の間には何もない。」

 

日本人なら何となく浮気がバレたときの言い訳だろうと予測できると思いましたが、言葉の意味そのものを見たら、「私と彼の間に何も物が置かれていない」という意味になってしまいます。

 

この「間」という言葉が関係性や時間、距離を表しているんですね。

 

そう言ったポイントを一つ一つ教えていけたら面白いかもしれませんね。

 

 

日本に一時帰国、そして韓国へ小旅行

今の仕事を選んだ理由の一つがいろんな国へ行けるからなんですが、何回乗っても飛行機が好きになれません。

待ち時間は長いし、時間もかかるし、揺れが怖い。

 

でもまあ、年に一回は日本に帰るためのチケットがもらえるので、毎年日本に帰っています。

 

今までは安さ重視でLCCを利用していましたが、やっぱり飛行機に乗るたびに不安に苛まれるので、来年からは自費で直行便を利用しようと思います。

 

今回は日本へ帰るついでに韓国へ寄りましたが、とれたチケットは行きがハノイ→成田。

帰りは羽田→韓国→成田→ハノイ

なぜか、もう一度日本へ戻ってくるはめに。

トランジットだと思えばまあいいかとチケットを予約してしまいましたが、やっぱり飛行機が苦手なんで、乗り降りを一回でも減らしたい。

 

もっと賢く飛行機を利用しなきゃダメですね。

来年は暖かい季節に帰国します。

 

どんなときに主語を省略できるか

インターネット記事からの引用ですが、とてもわかりやすかったので、備忘録として書き残しておきます。

参照元

http://blogs.itmedia.co.jp/editech/2012/01/post-7250.html

 

主語の対象が「どんなひとなのか」を表す属性叙述文と「何をしたか」を表す行動叙述文の2つの組み合わせによって主語の省略パターンが決まってくる。

 

1 どんな人 → 何した

2 何した → 何した

3 どんな人 → どんな人

省略不可

4 何をした→どんな人

 

例文

1) 父は趣味の多い人である。(父は)きのうは釣りに出かけた。

2) 父はきのう釣りに出かけた。半日ねばったが釣れなかった。

3) 父は趣味の多い人である。釣り同好会の会員でもある。

4) 父はきのう釣りに出かけた。父は釣り同好会の会員でもある。

 

 

伝えたいことを持っておく

日本語教師になりたての頃は、ひらがなしか読めないような学生に対して伝えられることなど何も無いと思っていましたが、最近では授業のなかでちょっとずつ勉強の仕方や日本での生活、今のうちにしておくべきことなどを伝えられるようになってきました。

 

でも、ときどき失敗もしてしまいます。教師が話しすぎてしまったり、ベトナムの生活水準の低さについて話して、彼らの誇りを傷つけてしまったり。

 

よくある質問の一つに「ベトナムはどうですか」という質問がありますが、いい答えを返すことがなかなか難しいと思います。

 

一番の美点はベトナム人の人柄ですが、教師を敬ってくれる反面、勉強に対しては不真面目だったり、日本にそれほど興味がなかったりして、腹が立ってしまうこともときどきあります。

 

 学生たちはまだ若いので、自分を高めようという意識はあまりありません。それでも日々の授業の中で興味を持ってもらえるように何か「伝えたいこと」を持っておくことが大切かなと思っています。

日本語が楽しくなるとき、つまらなくなるとき

今日は第18課を教えましたが、みんなとても楽しそうでした。

担任の先生にそのことを伝えたら「みんなだんだん話せるようになってきたので、授業が楽しいそうです」と言っていました。

 

下手な学生にはつい厳しくしがちですが、むずかしいことをさせるとモチベーションが下がるのは確かですから、よりやさしい授業ができるようにがんばろうと思います。