伝えたいことを持っておく

日本語教師になりたての頃は、ひらがなしか読めないような学生に対して伝えられることなど何も無いと思っていましたが、最近では授業のなかでちょっとずつ勉強の仕方や日本での生活、今のうちにしておくべきことなどを伝えられるようになってきました。

 

でも、ときどき失敗もしてしまいます。教師が話しすぎてしまったり、ベトナムの生活水準の低さについて話して、彼らの誇りを傷つけてしまったり。

 

よくある質問の一つに「ベトナムはどうですか」という質問がありますが、いい答えを返すことがなかなか難しいと思います。

 

一番の美点はベトナム人の人柄ですが、教師を敬ってくれる反面、勉強に対しては不真面目だったり、日本にそれほど興味がなかったりして、腹が立ってしまうこともときどきあります。

 

 学生たちはまだ若いので、自分を高めようという意識はあまりありません。それでも日々の授業の中で興味を持ってもらえるように何か「伝えたいこと」を持っておくことが大切かなと思っています。