これまでの教え方と結果

ベトナムでは現在、雨後の筍のように日本語学校が作られています。

その中で私が勤めている日本語学校は明らかに学生のレベルが低いです。

いろいろな本を読みました。日本語教育教育心理学、日本の歴史や文化。でも、現場で向き合ってみて、本に書いてあることが正しいわけではないとわかりました。

 ある本では頻繁に会話を修正したら、自信がなくなって話せなくなると書いてありました。

 でも、正確な発音が1番大事です。

拍を教えてから、アクセントを教えないと、正しいアクセントは身につきません。

 

設立されてからわずか三年の学校に赴任してきて、まず初めに「会話を教えてください」と頼まれました。

 最初は学生からの質問もいっぱいありますが、後からだんだん発言が少なくなってきます。

 理由はおそらく言葉を覚えてないからです。

 正確でなめらかな発音をしようと考える人はあまりいません。

 私たちもどうやって発音指導したらいいか、実はあまりわかっていません。いつも手探りで、計画的に教えるためのカリキュラムさえできていません。

 

ノートの字も非常に汚いです。

ただ字を覚えただけで満足し、きれいな字を書こうという目的がないので、全然字の練習をしない。

 

これまで叱ったこともありませんでした。

書けといっても、学生は言葉がわからないのか全然書かない。注意して見ていないと、すぐサボります。作文を書かせても宿題にしてくると言って、その場で書き上げない。

私も次のクラスに入って教えないと行けないから、結局逃げ得になってしまいます。

 

この流れはすぐに断ち切らないといけません。

まずは正しい字を書くこと。

次にきれいな発音。

それから正確に文を作る練習。

そして話す練習をするべきだと思います。

 

学生は初めは会話を好みます。

勉強ができない子にとっても、会話だけは楽しいみたいです。

私も会話ができるなら、それでいいと思っていましたが、それは教育とは言えないですね。ただの遊び相手でしかない。それじゃ、ちっとも上手くならないんです。

 

明日から会話ではなく、しっかりした基礎を教えようと思います。