どうやって担任の先生に納得してもらうか

今勤めている学校では、1クラスにつき、毎月一回の会話テストを行なっています。

 

1クラスが20人前後で、以前は一問一答形式でテストをしていたのですが、合格レベルに達している(一回で質問を聞き取れる)学生は一人か二人しかいませんでした。つまり9割は不合格なのですが、そうなると評価するどころじゃありません。ベトナム人の先生に「テストの結果はどうでしたか」と聞かれて「答えられたのは一人だけだよ」と素直に言うと担任のベトナム人の先生は非常にがっかりします。

 

この形式のテストでは学生がしっかり言葉を覚えていなければ、絶対に聞き取れません。

そこで学生にしっかり練習させる必要があるのですが、学生はたいてい練習を嫌がります。

一回教科書を読んで満足してしまう学生が多く、隣できちんと見てやらないと、すぐに手を抜いてしまいます。

 

練習の重要性を教えたいのですが、これまではスケジュールが優先され、結局練習は疎かにされたまま次の課に進んでいきます。

 

練習していないのに本番の会話テストで話せるわけもなく、また不合格になっても何のペナルティもなく卒業まで行けるため、学生も会話テストを欠席したり、不合格でもいいと開き直ってしまっています。

 

大事なのは基礎を作ることだと思っています。

だからベトナム人の担任の先生に「今日は第8課の会話を教えてください」と言われても「その前の第7課がまだできていないから、前回の復習から始めます」と断ることにしました。

 

もちろん、こんなやり方は普通だったらクビにさせられるでしょう。日本人教師が不足しているベトナムだからこそ、許されるんだと思います。

 

ただ、他人に言われたとおりやってきても結果が出なかったのは事実です。

担任の先生と話し合い、お互い納得して、妥協できるところは譲って、信頼関係を築いていきたいと思います。