どうして万引きが多いのか

日本でベトナム人による犯罪件数が増えているそうです。

ベトナム親日国なのにどうしてでしょう。

日本へ来るために借金をしているからだと言われていますが、理由はそれだけなんでしょうか。

実際、ベトナムに住んでいると、当たり前のことなんですが、いい人も悪い人もいます。

周囲に気を使わない人もいるし、自分に正直だったり、礼儀正しい人や気さくな人もいます。

多くの人は家族や友達と一緒に過ごすことを大切にしています。

でも、日本へ来たら周囲に気を使って静かにしないといけないし、日本人は本音と建て前があって、本当の気持ちがわからないし、そういう日本文化に馴染めないと疎外感を覚えるんだと思います。

 友達や家族がいる人はそれを失うことを恐れますから、犯罪をしようと思う気持ちは孤独な人より小さいと思います。

 日本でも高齢者の万引きが増えていますが、犯罪を犯す背景には貧困と孤独感が関係しているんじゃないでしょうか。

 

発音指導

ハノイの学校には田舎からやってくる学生がたくさんいるんですが、その中でもネイアンから来た人は発音が悪いみたいです。

 

舌の動きを教えるときには、LからRへの変化を一度やって見せて、それから「つ」や「す」の練習をしています。

 

発音を教えるのにベトナム語に翻訳されたIPA国際記号ってないのかなと思ったんですが、ネットで調べても見つからないんですよね。

音声学的におもしろそうな言語なんですが、あまり研究されていないんでしょうか。

ベトナム人の考え方

 ベトナムに在住している日本人の多くが「ベトナム人には計画性がない」とよく言います。

 たしかに事前に準備しておくとか、先のことまで計算してスケジュールを組むのは苦手なようです。

 その原因の一つは情報を共有する習慣がないことだと思います。

 何か変更が行われる際にも、いつ行われるか尋ねるとたいてい「知らない」という答えが帰ってきます。

ベトナム人は将来を見据えて長期的計画を立てるのが苦手なのかなと思い、私の授業ではまず目標をしっかり持たせることを教えるようにしています。

 大学へ行くのか。専門学校へ行くのか。

専門学校へ行くのはネガティブな理由からなのか、目標があっていこうとしているのか。

 私が高校のとき受けた進路指導を思い出しながら、学生に目標を決めさせます。

 

 考えてみれば「計画性を持つ」という日本人の性格は先天的に備わっているのではなくて、先生たちから教わったものなんですよね。

 とくに日本の場合、地震が多いので非常時の準備とか、情報伝達が発達しています。

 もちろん日本語教師なので文法を教えるのが大事なんですが、学習者という土台を作るのも欠かせない作業だと思います。

 出稼ぎ目的で勉強するつもりがない学生も多いので、日本人の高校生と同じように大人になるための準備をさせたいと思っています。

 

ベトナムの結婚式

 今日は元同僚の先生の結婚式に招待されて、ハノイから1時間半ほど離れたハナンという町へ行きました。

 町といっても何もないところで、あるのは石と線路だけ。

 実はベトナムの結婚式は普通の民家で行います。

 幹線道路沿いに民家があるので、路上に椅子が並べられ、その1メートル真後ろをダンプカーが猛スピードで通り抜けていく感じ。もし見通しの悪い急カーブだったら人が死ぬんじゃないかな。

 結婚式で出される料理はまる茹でした鳥とか、茹で野菜とかスープとか、一般的な家庭料理に近い感じです。

 野外で行われるので、黒い妖精(ハエ)がたくさんたかっています。

 参加するだけでも辛いものがありますが、一番辛いのは何が行われているのかわからないことですね。会話する相手もいないし、スマホをいじりながら結婚式が終わるのをひたすら待ち続けます。

 幸い、ベトナムの結婚式はそれほど長くないし、私服で参加してもいいので、それはありがたいですね。

 

留学書類作成

どうしてそうなったのか。

ここのところ私のセンターではみんな泊り込みで書類作りの作業をしています。

Excelで作ってあるため、セルの調整や細かいフォントの指定など、ちょっと手伝っただけですが、それはもう大変です。

そんな書類を一人あたり15枚ぐらい、500人分で約7500枚も作らなければなりません。

 手伝えればいいんですが、かえって足手まといになりそうです。

 でも、書類作成に関わっておくことは大事ですね。事務と教務がしっかりと連携できれば、もっと組織が成熟するんじゃないでしょうか。

トランプが支持される理由って?

アメリカの中間選挙民主党が下院を制したものの、そこまで大差ではなかったのはどうしてだろうと不思議に感じました。

 まあ、その理由などはテレビなどでいろいろ解説されているのですが、それとは別に私の考えるトランプが支持される理由をメモしておこうと思います。

 

まずトランプ氏を支持している層の一つにプアホワイトと呼ばれる非エリート白人層があります。

 日本でも同様ですが、社会のルールは優秀な者ほど上の立場に行くことができます。それを彼らなりの表現で言い換えるなら「社会は一部のエリートが自分たちの都合のいいように作り上げたルールで成り立っている」ということになるんでしょう。

 

 たしかに政治や法律面ではそういったことも多々ありますが、教育分野ではむしろ、いかに学力差を埋めるかに関係者は頭を悩ませています。

 

 非エリート層はそのトップエリートとも言えるトランプ氏をなぜ支持するのか。それは彼がエリートであるにもかかわらず、道化に見えるからじゃないでしょうか。

 人間は頭がいい生き物ですから、いろいろ理屈はあります。でも、心の奥底ではまったく違うことを思っているかもしれません。

「ホラ、またバカなことを言ってるぜ。あれが白人のエリートなんだぜ。俺たちとアイツと何が違う?」

 

非エリートたちはトランプが知的な社会制度を混乱させればさせるほど、住みやすい世の中になると期待しているような気がします。

 

白人に生まれたというだけで自由に職が選べて、楽しく生きていけるそういう社会を妄想しながら、トランプがアメリカを狂わせるのを応援しているのだと思います。

タスク先行で質問リストを作ろう

今日はアルバイト情報誌を利用して、条件に見合うアルバイトを探すというタスクをしました。

まずノートに希望の時給額、労働時間、週何日働こうと思っているか書いてもらいました。

 

それからレアリアを配って実際にアルバイトが見つかるかどうかやってもらいました。

 

正直に言うと、このクラスはN5の初級クラスの文法さえできるかどうか怪しいクラスだったのですが、スマホを使って翻訳しながら、希望のアルバイトを見つけていました。

 

そしてアルバイトが見つかったら、次に店の名前と電話番号をメモして、さらに1ヶ月あたりの給料がいくらになるか計算してもらいました。

 

今日はここで時間切れでしたが、次回は電話をかけて応募するところまで、その次は住まい探しというふうにタスクを徐々に進めていきたいと思っています。

 

反省点としてはタスクに役立つフレーズを導入しなかったことですね。

 

まずフレーズを導入してから、タスクをやれば質問が増えたかもしれません。